紹介案件を増やしていく工夫~労せずして仕事を獲得する手段

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル 行政書士の営業

行政書士として仕事をしていると、過去の顧客などから紹介案件が持ち込まれることがあります。

紹介案件というのは労せずして仕事になるうえに、『あの人が紹介してくれた行政書士なら』というように、顧客の信用を借りることができるので、まず確実に依頼までつながる、とてもありがたいものです。

実は私の事務所ではありがたいことに、この紹介での業務依頼が今は大半を占めています。

いわば『紹介モデル』ができつつあるところなのですが、そうした案件を増やすために、様々な工夫や経営努力をしています。

そこで、私が紹介案件を増やすために心がけていること、行ってきたことの一部を紹介したいと思います。

小さなスポット案件でも決して手は抜かない

紹介案件を増やすためには、まず大前提として顧客からの信頼を得なければなりません。

たとえ小さなスポット案件であったとしても、決して手を抜くことなく、迅速かつ正確な仕事を積み上げていき、顧客から自分の仕事を評価してもらわなければなりません。

まずは顧客から信用を得ることが重要であり、それができなければその後の紹介なども期待できません。

そのためには、特に新人行政書士は24時間365日働くぐらいの気概が必要ですし、優良な人脈を築いていく努力もしなければなりません。

新人行政書士は24時間365日働く気概が必要
これから行政書士として開業を検討している方の中で、もし、開業しても土日は休んで自分の時間をもちたい、などと考えている方はいるでしょうか。 そのような方は、残念ながら少なくとも行政書士での起業には向いていないので、やめた方がいいと言わざるを得ません。 起業するということは、まず仕事を獲得し...

そして、新人行政書士の場合は闇雲に営業するよりも、最初の一件は自分のあらゆる人脈を使って紹介を得るのが最も近道と言えます。

最初の1件の顧客をどのように獲得するか
開業当初の行政書士には当然実績がありませんし、実績がなければなかなか信用を得ることもできません。 行政書士という肩書だけで、最初から信用されて仕事が舞い込むほど甘くはないのです。 では、どのようにまず『最初の1件』の顧客を獲得して、行政書士として信用を得られるまでになれるのでしょうか。 ...
人脈営業・紹介案件を行う際の注意点は?
新人行政書士が最初の1件を獲得するには、闇雲に営業するよりも、まず知人や友人などの紹介から仕事をもらうというのが効率的です。 普通に社会生活を営んでいる方であれば、何らかの人脈があるでしょう。 まだ実績も信用もない開業当初の行政書士にとって、そうした人脈からの紹介というのは実績や信用を築...

もちろん、最初からそれだけでは経営が成り立ちませんので、営業活動や優良な人脈の構築も同時に行っていきながら、まずは経験と実績をつくることに全力を傾けていきましょう。

継続的に仕事を得るためにやったこと

行政書士業務というのは、他士業のように顧問契約などという形で顧客との継続的に付き合っていけるものが少ないのが特徴でもあり、事務所経営がなかなか安定しない要因でもあります。

最初から経営能力が高い行政書士であれば、かなり早い段階で経営を安定させることができるのですが、私は経営の素人からスタートしたので、開業から数年間はなかなか経営が安定しませんでした。

当時は少しでも経営を安定させる方法はないものかと、色々と試行錯誤したものです。

そこで、開業から数年が経ったころから、主に以下のようなことを行うようにしてみました。

名刺に紹介を促す文章を入れる

行政書士に限らず、ビジネスマンは名刺交換を日常的に行っています。

そこで、顧客や顧客になりそうな方に渡す名刺に、『よろしければ〇〇でお困りの方などをご紹介ください』といった文言を入れてみました。

ポイントは、ただ行政書士業務を羅列するのではなく、できるだけ業務内容を絞ってピンポイントに記載することです。

行政書士の仕事というのは、一般の方にほとんど知られていません。ですから、自分はこんな仕事ができますよ、という内容をわかりやすくピンポイントに記載するのです。

つい色々な業務内容を記載したくなりがちですが、小さな名刺のスペースは限られています。自分の得意分野をできる限り詳しくアピールしておいた方が顧客もわかりやすいのです。

実際、その名刺を見て顧客を紹介してもらったり、名刺を渡した方からの問い合わせもありましたので、効果はそれなりにあったと思います。

新人行政書士の方は、ぜひ自分がメインに行っていきたい業務などを紹介してほしい、といった文言を名刺に入れておくとよいでしょう。

業務を終えたら礼状を出す

業務を終えた報告をメールなどで行う方法もあるのですが、できれば業務を終えた報告を兼ねた礼状をきちんと出すことをお勧めします。

私は名刺の方法については今はもう行っていませんが、業務を終えたら礼状を出すことは、今でも欠かさず行っています。

そして、その礼状の中にも、顧客を紹介してもらいたいといった文言は必ず入れるようにしています。これも名刺の場合と同様、できるだけ業務内容をピンポイントに絞ることが重要です。

礼状をもらって迷惑がる人はまずいませんし、何より行政書士は書面作成のプロですから、きちんと書面で礼状は出しておきたいものです。

この方法も効果が期待できるので、ぜひ新人行政書士の方も行ってみてください。

紹介案件を増やすことは事務所経営の安定につながる

上記の方法はほんの一例ですが、紹介案件を増やしていくことは事務所経営の安定にもつながります。

また、紹介の紹介、といったように、顧客が連鎖的に増えていくことも多々あります。

紹介モデルの構築は、やはりまず顧客からの信用を得てから効果が出てくるものなので、実はWeb集客(ある程度広告費を投入できれば集客できる)などよりも難易度が少し高いのですが、これがうまく回ってくると継続的に仕事が入ってくることが期待できます。

そのためには、日ごろから優良な人脈の構築であったり、迅速で正確な仕事をするための自己研鑽というものが欠かせません。

新人行政書士の方はまず顧客の信用を得たうえで、事務所経営を軌道に乗せるために知恵を絞り、ぜひ優良な顧客を増やしていく努力をしていきましょう。

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