行政書士の営業はアナログ集客とWEB集客のどちらが効果的?

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル 行政書士の営業・集客

行政書士事務所を開業したら、最初から多くのコネや仕事につながる豊富な人脈を持っている方はともかく、通常は何らかの営業活動を行わなければなりません。

新人行政書士に限らず、行政書士の営業方法というのは様々なものがあります。

新人行政書士がすぐに取り組めるものとしては、チラシやDM、電話帳やフリーペーパーなどへの広告出稿といったアナログ集客、またインターネットを使ったWEB集客といったところが代表格でしょうか。

どの方法を行うにしても、それなりの手間やある程度の投資が必要ではありますが、新人行政書士が取り組む営業活動としては、どの方法が効果的、効率的なのでしょうか。

アナログ集客・WEB集客のメリットとデメリット

アナログ集客にしてもWEB集客にしても、それぞれ一長一短があります。

アナログ集客のメリット

一口にアナログ集客といっても様々な方法があります。チラシや各種媒体への広告出稿、ターゲットを絞り込んだDM、セミナーの開催、人脈をコツコツと構築していく活動などです。

こういった方法で営業するメリットとしては、どれくらいの規模で行うのかにもよりますが、それほどコストを必要としない点です。

今はチラシの作成も比較的簡単にできますし、印刷代もかなり安価です。チラシの配布も自分で行えばコストはかかりません(時間コストという概念を除けば)。

広告やDM、セミナーといった方法も、ターゲットをある程度絞り込んで上手に行うことができれば、最小限のコストで集客することも可能です。

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また、前職が営業職で飛び込み営業も苦にならないという方であれば、それも営業方法としては強みになるかもしれません。

アナログ集客のデメリット

アナログ集客の場合、どうしても手間暇がかかる点があります。

また、反応のとれるものを作り上げるためには、テストマーケティングなど試行錯誤しながら改善をしていかなければなりません。

最初は費用対効果が読みにくい点もありますし、何よりも営業活動だけに時間をとられてしまい、実務を行ううえで必要な自己研鑽を行うこともできなくなる可能性もあります。

せっかく集客できても実務知識が乏しいために、なかなか効率的に仕事ができないようでは利益を最大化させるまでに時間を要することになります。

そうした点を考えると、アナログ集客だけで利益を上げていくのであれば、コストをかけて外注するといったことも必要です。

WEB集客のメリット

WEB集客の最大のメリットは、やはり営業の効率化がはかれるところでしょう。

集客できるサイトをしっかり作り込むことができれば、自分に代わって24時間働いてくれる優秀な営業マンとなります。

さらに、業種や地域を絞り込んだ専門特化型のサイトを複数立ち上げることで、自分の得意分野やサービスを広くアピールすることができるようになります。

こちらから見込み客を探すことなく、見込み客側からアプローチしてくれるという点はWEBならではの利点です。

サイトが検索エンジンに評価されるまでには少し時間がかかりますが、そこはリスティング広告を上手に利用することで十分にカバーすることも可能です。

WEB集客のデメリット

WEB集客は、おそらく今現在で最も効率的に見込み客を集めてくれる方法です。

ただし、肝心の内容が薄っぺらいものであれば、いくらサイトを量産して広告費をかけ、サイトに見込み客を誘導できたとしても、まず結果を出すことはできません。

WEB集客を行ううえで最も重要なのは、SEO対策(検索エンジン最適化)とサイトコンテンツの充実をはかることです。

また、競合相手が増えて検索順位が下がってくると、たちまち集客力が落ちてきてしまいます。そこで広告を使うにしても、競合が多ければ多いほどクリック単価は高騰してしまいます。

新人行政書士が最初から『仕事のとれる』コンテンツを作り込むことはなかなか大変ですし、やはり自己研鑽を積み上げて質を高めることが必要です。

そもそもWEBに関してまったく知識がないのであれば、WEBマーケティングの手法も学ばなければなりませんし、デザイン性も重要な要素です。

デザインに関してはコストをかけて外注すれば、ある程度見栄えのよいサイトができるでしょう。しかし、肝心のコンテンツは自ら作らなければなりません。

しかし、WEBサイトの作成を外注した場合には、サイトの更新などが柔軟に行えなかったり、余計なコストがかかる場合もあります。

そういった点を考慮すると、自らWEBマーケティングを勉強しながらサイト制作に取り組む、といった努力が必要ですし、比較的ニッチな分野でサイトを量産し続けなければならないかもしれません。

ハイブリッド型の集客手法というのもアリ

上記のように、アナログ集客にもWEB集客にもメリット、デメリットがあります。

アナログ集客のみで成果をあげている方もたくさんいますし、WEB集客をメインに成功している方も数多くいます。

どの方法が自分にマッチしているのかは、地域性や業務にもよっても違ってくるでしょう。向き不向きもあると思います。

そこで、私が勧めるのは『とにかく両方やってみる』というハイブリッド型です。

私の場合、比率としてはアナログ営業に力を入れていますが、WEBサイトからの集客も一応行っています。

業務に必要な自己研鑽や実務にかける時間がしっかりとれるよう、両方のメリットを『いいとこ取り』している、といったところでしょうか。

集客というのはひとつの導線だけに頼るのは危険です。どこかの集客導線がダメになってもカバーできるよう、集客の導線をできるだけ多くしておくことはリスク回避にもつながります。

ただし、アナログ集客にしろWEB集客にしろ、タダで見込み客を集めることはできません。それ相応のコストをかけて勝負していく必要はあります。

私自身は開業時からアナログ営業を中心に行ってきましたので、顧客は今まで長年築き上げてきた人脈からの紹介案件がほとんどになってきています。

しかし、さらに事務所の利益を上げていくため、さらに優良な人脈を築いていく仕組みづくりを絶え間なく行っています。

また、WEBマーケティングの分野でも、これからマンパワーやコストをかけて、利益向上につなげられるよう準備をしているところです(今の業務が忙しいので、なかなか進んではいませんが)。

先述した通り、集客や営業方法というのは地域性や業務内容によって効果が異なります。

新人行政書士の方は、とにかく自分のできるところからどんどん行動し、事務所の商圏にマッチした集客の仕組みづくりに注力していきましょう。