行政書士で開業前に実務講座や開業準備講座を受ける必要はある?

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル

行政書士試験を受験するにあたって、資格予備校などに通っていた、あるいは通信講座などを利用していた方も多いと思います。

こうした資格予備校の中には、合格後の開業準備として、各種の実務講座や開業準備講座といったものを開講しているところもあります。

確かに、行政書士として開業するにあたって、実務講座などで開業前に知識を学んでおくこと自体に意味はあるかもしれません。

では、行政書士で開業するために、こうした実務講座というものを事前に受ける意味が本当にあるのかどうかを少し考えてみたいと思います。

 行政書士の実務は講座で学ぶほど難しいものなのか

まず、行政書士の実務は難しいものなのかというと、はっきり言って一般的な許認可申請などについては、申請条件がきちんと整っていれば、それほど難しいものではありません。

特に、行政書士業務の中で最もポピュラーな建設業許可申請といったものについては手引きや様式がきちんとありますし、他の許認可申請に関してもほとんど同様です。

しかも、手引きや様式などはインターネット上から無料で簡単に入手することもできます。

昨今の難しい行政書士試験に合格できた方であれば、こうした手引きを読み込んで理解することは難しくありませんし、それだけでもかなりの知識を得ることができます。

また、各県の行政書士会や支部でも、基本的な研修をテキスト代の実費程度で行っているところが多いので、そうしたものを利用することもできます。

実務講座や開業準備講座を受講する必要性はある?

これは10年以上実務を行ってきた私の個人的な意見ですが、はっきり言って開業前の方や新人行政書士が、わざわざ高いお金を払って講座を受ける必要はないと思っています。

教える側の講師は、確かに実務経験のある行政書士かもしれません。

しかし、本当に行政書士として日々実務に携わっていれば、資格予備校で実務を教えるアルバイトしている時間などないです。本業をやっていた方が何倍も儲かるはずですし。

こう言っては何ですが、実務講座などで教えている講師からよりも、もっと実務経験豊富で経営者として成功している行政書士とお付き合いしている方が、ずっと勉強になります。

ということで、私としてはわざわざ資格予備校に高いお金を払って実務を学ぶよりも、一日でも早く自分で人脈を構築して実務を経験し、お金にした方がいいと考えています。

私なら、実務講座や開業準備講座などを受けるお金があるのであれば、もっと事務所を発展させたり営業活動などのために使います。その方が勉強にもお金にもなりますので。

細かい知識は人脈を使って補うこともできる

どうしても行政書士の実務面に不安があるのであれば、まず同業者との人脈を幅広く得ておくことをお勧めします。

例えば、行政書士の一般的な業務については、支部内に経験豊富な方が必ずいます。そうした方と親しくなっておくことで、実務の細かい疑問点を聞くこともできます。

支部などの集まりなどに顔を出しておくことで、誰がどの分野に詳しいのかということも分かってきます。

新人行政書士は謙虚に挨拶などをしておけば、結構かわいがってもらえるものですし、実務のポイントなども親切丁寧に教えてくれたりもします。

資格予備校に高いお金を払って実務講座や開業準備講座などを受けるより、そうした良い人脈を得るための努力に励んだ方がよほど役に立つのです。

まずは顧客を獲得するための活動を

いくら実務や開業準備の知識を得たところで、肝心の顧客がいなければお話になりません。

新人行政書士が開業してまず行うことは、自分の存在をあらゆるところにアピールして周知してもらうための営業活動です。

行政書士として登録し、無事に事務所調査も終えれば、晴れて行政書士として本格的な活動ができるようになります。いよいよ行政書士事務所を経営するにあたってのスタートです。しかし、新人行政書士からは、登録は無事に済んだものの、とにかく何から始めていいのか分からない、という話もよく耳にします。...

先にも述べた通り、実務に必要な知識は、高いお金を払って実務講座などを受ける必要などなく、様々な方法を使って得ることができます。

何より、一番の勉強は実際に仕事をして実務を経験することです。

実務講座や開業準備講座を受けるお金があるのであれば、一件でも多くの仕事を得るための営業活動に使った方がよほど有意義です。実務を経験できるうえにお金にもなるのですから。

これから行政書士で生活していくのであれば、各方面の人脈を築いたり様々な営業活動をしていかなければなりません。

実務の知識は前述の通り、開業して走り出してからでも十分得ることができます。

実務経験のなさを心配するより、まずは顧客を獲得して実務経験をより多く積むための活動を積極的に行っていきましょう。

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