新人行政書士は実務経験なしでも仕事ができるのか

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル

これから行政書士で開業を考えている方や、登録したばかりの新人行政書士の中には、果たして実務経験なしで仕事がやっていけるのか、といった不安を抱いている方がいるかもしれません。

そこで、行政書士事務所で補助者やアルバイトとして、あるいは大きな事務所に入って実務経験を積んでから独立開業した方がいいのでは、という考えもあります。

確かに、行政書士の仕事について右も左も分からないという状態で開業、ということに不安を感じる気持ちは分かります。

では、実際に個人開業する行政書士は、事前に実務を経験しておいた方がいいのでしょうか。

ほとんどの行政書士は実務経験なしで開業している

少なくとも私の知る限り、ほとんどの個人開業行政書士は、まったく実務経験なしで開業して仕事をしています。

そして私自身も、行政書士の実務経験なしでいきなり開業した一人です。それでも10年以上行政書士として仕事をしてきています。

こう言っては元も子もないのですが、最初から実務経験がなくても、覚悟を決めてやれば何とかなる、というのが私の実感です。

というのも、ほとんどの行政書士業務は役所などから詳しい手引きが出ていますし、関連する書籍なども充実しています。

また、細かい点で分からないことがあれば、先輩行政書士に聞いてみたり、役所に直接問い合わせるなどすれば、ほとんどの問題は解決してしまうからです。

ということで、行政書士として個人開業するにあたっては、特に実務経験がなくても仕事はやっていけるということになります。

実務の知識を得る前にやっておくこと

行政書士の仕事においては、実務の知識を覚える前にやっておくことがあります。

それは、信頼できる人脈の構築と営業力を鍛えることです。

同業者や他士業はもちろんですが、あらゆる方面の人脈を築いておくことで、実務経験がなくても、それをカバーすることができます。

そうした人脈を築く方法で一番手っ取り早いのは、まず所属する支部の集まりに参加して、誰がどの分野に強いのか、といったことをしっかりリサーチしておくことです。

そういった先輩行政書士と懇意にしておくと、困った時に助け舟を出してくれることもありますし、実務上の細かい疑問点なども聞きやすくなります。

また、人脈を構築していくとともに、仕事を得るための営業活動というのもやっていかなければなりません。

当たり前のことですが、仕事がなければ実務経験を積むことはできません。

ですから、新人行政書士は優良な人脈を築きつつも、自ら積極的に仕事を得るための営業活動というのが必要となってきます。

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人脈を作ることも営業もできないなら廃業

もし、人付き合いがどうしても苦手で人脈も築けない、営業することもできない、というのであれば、その人は残念ながら経営者としての資質がないと言わざるを得ませんので、廃業するしかありません。

行政書士という資格を掲げただけで仕事が集まるほど、世の中は甘くありません。

よく、行政書士で食えますか?などという質問を見聞きしますが、まず『行政書士で』食えるかどうか、という考え方自体がナンセンスです。

行政書士を廃業しなければならない憂き目に遭った人は、行政書士だから食えなかったのではなく、経営者としての資質がなかったというだけのことです。資格の有無などまったく関係ありません。

行政書士であろうと司法書士であろうと、また弁護士であろうと、経営者としての能力がなければ容赦なく市場から淘汰されていきます。

そうした点をまだ理解できていない、誤解している方が多いのは残念なことです。

実務経験を積むのは開業してからでも十分

経営者としての基盤を整えるための人脈づくりや、仕事を得るための営業活動をしっかり行っていれば、必ず行政書士としての仕事が入ってくるようになります。

そして、未経験の仕事であっても、実務経験のなさをカバーする体制を整えておけば、実務ができるかどうかの不安など心配することもなくなるでしょう。

実務経験がないことを心配するよりも、とにかく人脈をできるだけ広げてしっかり営業活動を行い、経営者としての資質を磨いていくことを考えていきましょう。

実務経験を積むのは開業してからでも十分です。

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どうしても不安で実務経験を積みたいがために、補助者やアルバイト、行政書士の求人を探すのも悪くはありませんし、否定もしません。

ただ、一日でも早く経営者として儲けるための資質を高める努力をした方が、将来のためには何倍も役に立ちます。

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一人でも多くの行政書士が成功することで、行政書士の社会的ステータスも高まります。

行政書士で食えるのか食えないか、などといった不毛でケチくさい話をしているより、まず経営者としての資質を磨いて稼ぐことに目を向けていきましょう。

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