行政書士の業務範囲は広いのが強み~法改正をモノにするには

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル 行政書士の実務

行政書士の仕事はとても広範です。そして業務に関連する法改正も頻繁に行われています。

そこでよく言われるのは『法改正のタイミングを狙うのがよい』というものです。

確かに、法改正のタイミングというのは、行政書士にとってビジネスチャンスになることが多々あります。

しかし、新人行政書士の方からよく聞かれるのは、『法改正されたことをどうやって知るの?どうやって仕事にしていくの?』といったことです。

これは非常に難しい、というかビジネスセンスという要素も絡んでくるのですが、少なくとも行政書士試験に合格できただけの基礎的能力があれば、それほど苦労することはないと思います。

要は『自分の興味ある分野を注視しておく』こと、そしてその流れにうまく乗れるかどうか、という思考を鍛えていくことができるかがポイントになります。

興味ある分野であれば研究・勉強したくなるもの

行政書士の仕事というのは、ある意味で『自分の好きな分野を仕事にできる』という選択肢があるのが強みであり、面白さでもあります。

他士業のように業務内容が定められていない分、自分の好きな分野を選んで仕事ができるということです。

そして、多少なりとも興味のある分野であれば、様々な手法で法改正などの情報を入手し、研究や勉強もしたくなるでしょう。

そこからビジネスになるかどうかの思考を働かせることは、自然とできるようになるものです。

せっかく独立開業したのだから好きな仕事をやればいい

さらに言うと、私の考え方としては、せっかく選択肢がたくさんあるのだから、お金になるかどうかはともかく、興味のある分野であったり好きな分野について徹底的に研究、勉強すればいいと思っています。

建設業許可関連の業務に関心があれば、その分野の情報収集や実務知識を徹底的に勉強する、離婚に関する業務に興味があれば、関連する実務知識を深めていく、などといったことです。

つまり、自分の好きな仕事をするための自己研鑽と情報収集をきっちり行っていけば、法改正とビジネスを結びつけられるセンスは自然と身につくと思うのです。

他の行政書士の考え方は分かりませんが、私自身はお金になるかどうかよりも、自分が興味のある分野、好きな分野について情報収集し、法改正などをビジネスと関連づけていくといった姿勢でずっとやってきました。

どうしてもメイン業務が決められないという方には、王道の建設業許可関連から入ることを勧めることはあります。しかし基本的には『好きな分野をやればいい』というスタンスです。

今でも、その考え方を基本として仕事に取り組んでいます。興味もない、好きでもない分野の勉強なんて、やってもまったく面白くもないし頭に入ってきませんしね。

綺麗ごとのようですがビジネスを楽しむことは大事

好きな分野を仕事にするというのは、ある意味で綺麗ごとのようではあります。でも私はそれでもいいと思っています。せっかく独立開業したのですから、好きな仕事やりたいですからね。

もちろん、時にはあまり好きな分野ではない案件も入ってきますが、そこはビジネスとして割り切って一応仕事はしています(どうしてもやりたくない仕事は、得意な方に振ってしまいますが)。

新人行政書士の方は、とにかく入ってきた仕事は何でもやるべきではあります。そうして実務経験を積んでいく中で、面白い、興味のある分野が出てくるかもしれません。

ただ、やっぱりベースになるのは、ビジネスを楽しむこと、興味あることや好きな分野を極めていきたいという思い、情熱だと思います。

つまらないなと思って仕事をしていると、そういう雰囲気というのは見込み客にも顧客にも伝わってしまうものです。

逆に、仕事に対する熱意といったものがあれば、そうした気持ちも伝わるのです。

はっきり言って、ビジネスを楽しむくらいの気持ちをもたないと、この商売はとてもやっていけません。自由業の特権を最大限生かして、自分で選んだ好きな仕事に打ち込めばよいのです。

行政書士の仕事は他にも数えきれないほどあります。もし選んだ分野でお金にならなければ、また興味ある分野、仕事を探していけばよいのですからね。

法改正をモノにするための情報取集とセンスを磨く

法改正をビジネスチャンスに、と言われたところで、一体何から始めていいのか分からないという方も多いでしょう。

私がお勧めするのは、まず情報収集から始めてみることです。今は便利な時代ですから、様々な手法でピンポイントに情報を集めることが可能です。

そうして自分の好きな分野、仕事についての情報収集をしたら、もっと掘り下げて知識を得るために関連書籍などをとにかく読み漁ります。お金になるかどうかは、この時点では度外視です。

そうして法改正と実務知識とを頭の中で結びつけていきます。好きな分野であれば、こうした作業も苦になりません。むしろ、どんなビジネスができるか楽しみでもあります。

『好きこそ物の上手なれ』とも言いますが、これが案外あっさりといいビジネスになって、結果的に儲かることも多いんですよね(失敗することも多々ありますが)。

法改正、制度改正というのは頻繁に行われますから、その度にビジネスセンスを磨くチャンスは訪れます。行政書士は本当に面白い仕事です。

法改正時のビジネスチャンスをさらに広げることも

基本的には自分の好きな分野を徹底的にやればいいのですが、もしその戦略がうまくいけば、さらにビジネスを広げていくこともできるようになります。

例えば、他士業とタイアップすることでサービスをより広く展開していく、というのも面白い試みになるかもしれません。

行政書士業務と相性がよいのは、税理士さんや司法書士さん、分野によっては社労士さんなんかと組むのも面白いかもしれませんね。

新人行政書士の方にとっては、他士業の方に喜ばれて人脈も増えますから、メリットは大きいかもしれません。あくまでもひとつのアイディアですが。

法改正をモノにできる行政書士というのは、やはり情報収集と自己研鑽、それをビジネスに結び付けるためのアイディアやセンスを磨くことができる、ビジネスを楽しめる人です。

法改正と自分の好きな仕事をうまく結び付けて、ビジネスセンスをどんどん磨いていきましょう。きっと面白い仕事ができるようになりますよ。