カネなしコネなしでも行政書士で開業できるのか

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル

これから行政書士として開業するにあたって、多くの方が心配するのが『カネなし、コネなしでも大丈夫なのか』という点だと思います。

確かに、カネもコネも最初からあるに越したことはありません。

しかし、それが行政書士で開業、成功するための絶対条件、というわけでもありません。

実際、私自身も『カネなしコネなし』でいきなり開業したクチです。それでも一応10年以上行政書士を続けてきています。

では、最初からカネもコネもない人は、開業してからどのような活動をしていけばよいのでしょうか。

必要最小限の開業資金は必要です

とはいえ、いくらカネなしでも大丈夫とはいっても、開業資金が0円とか数万円というのでは、あまりにも無謀です。

そもそも、行政書士登録するだけでも30数万円が必要ですから、本当にカネがなければ行政書士登録することさえできません。

そして、行政書士事務所を構えて仕事をするにあたっては、仕事用のパソコンであったりプリンターであったり、鍵付きの書庫などの備品といった、必要最小限の準備は必要となります。

また、実務経験のない新人行政書士が、開業していきなり十分な売上を叩き出すことは難しいですから、当面の生活費や事務所の維持費といった資金は用意しておかなければなりません。

行政書士事務所を開業するにあたっては、最低限、行政書士会への登録費用、オフィス家具(鍵付きの書庫)、電話やインターネット設備、パソコンなどが必要となります。せっかく独立開業したのですから、やっぱり事務所は事務所らしい環境にしたいものです。事務所に来所する顧客の印象もだいぶ違ってくるで...

ということで、このような点を総合的に考慮しながら、自分の状況に応じた開業資金を準備しておくことになります。

コネは開業後に作り出していく

一方の『コネ』ですが、これは開業したらすぐに、とにかく人の集まる場所へ積極的に出向いて、どんどん自分を知ってもらうことが重要です。

また、以前の職場の同僚であったり、同級生であったり、過去に何らかのつながりがあった人には、片っ端から開業した旨の案内状を出すなど、自分が行政書士で開業したことをアピールしておくことも必要でしょう。

要するに、コネというのは最初からなくても、開業してから地道にコツコツと開拓していけば何とかなる、ということです。

開業後の数か月は、業務を獲得する努力をすることはもちろん、とにかく人脈形成にも労を惜しまず取り組むことが大切です。

開業したばかりの行政書士事務所というのは、当然のことながらその存在はまったく世の中に知られていません。ですから、何らかの営業活動を行い、まずは自分の事務所の存在であったり、業務内容などを広く知ってもらう必要があります。新人行政書士が最初に業務を獲得するには、まず自分の持っているあらゆ...

行政書士で開業するのは難しいことなのか

ということで、行政書士で開業するには一般的な起業と同様に、一応多少の資金は必要となります。

しかし、それでも一般的なお店や会社を立ち上げるのに比べれば、仕入れや在庫といったものが必要ではない商売ですから、ただ開業するだけならずっと安く済むといえます。

一昔前は、紙と鉛筆さえあれば開業できる、なんて言われていたこともありました(もちろん今ではそういう訳にはいかないのは前述の通りです)。

それよりも問題は開業した自分自身の存在、行政書士という仕事の内容が世の中に知られていないことです。

ですから、とにかく自分のできる仕事を世の中にアピールし続けていくことが必要になってくるのです。

行政書士試験に合格すれば、登録費用を支払って事務所調査を受けて問題がなければ、一応行政書士を名乗ることができるようになります。

ただ、それで何もせずに仕事が入ってくることはまずありません。行政書士という肩書を得ただけで仕事が入ってくるわけではないのです。

カネがなければ働いてお金を貯めればよいことですし、コネがなければ開業後にコツコツと人脈を広げながら、自分でどんどん営業していけばよいことです。

そういう意味では、必要なのはカネでもコネでもなく『覚悟』と『行動力』といえます。

行政書士も商売である以上、たとえ一生懸命に努力しても、必ず成功するという保証はどこにもありません。これは一般的な商売の起業と何ら変わりないのです。

最初からカネとかコネの有無を心配するよりも、開業後にどうすれば自分の存在、仕事を顧客にアピールできるのか、どう動けば商売として儲けられるようになるのか、ということに知恵を絞るのが経営者として重要なことです。