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行政書士事務所運営・経営

セミナーや勉強会依存になっていませんか?

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル 行政書士事務所運営・経営

各種のセミナーや勉強会というのは有料無料問わず、少し調べてみればいくらでも出てきます。

こうしたセミナーや勉強会というのは、自らの意識を高めたり経営や営業のヒントが見つかることもあるので、積極的に参加すること自体は意味があると思います。

また自分が新規に参入しようとしている分野に関連するセミナーなどは、その概要だけでもつかんでおくと、業務の幅を広げられることもあるでしょう。

しかしセミナーや勉強会にただ参加したことだけで満足感を得てしまう、という方も少なからずいます。

つまりセミナーや勉強会にただ参加することだけが目的になってしまい、いつまでも肝心な実践に移れない、という依存型の思考です。

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単なる自己啓発が目的なら意味がない

私も開業当初、いくつかの行政書士に関するセミナーに参加して受講者の方と話す機会もたびたびありました。

中には『行政書士になって5年くらいなのですが、なかなか仕事にならないのでセミナーで勉強しています』といったような方も多数いました。

もちろんセミナーに参加して勉強する、モチベーションを高める、ということ自体は決して悪いことではありません。勉強熱心なのはとてもいいことです。

ただこれから行政書士として、経営者として活動していくという目線で考えてみると、単に自己満足の勉強だけが目的で参加するのは、まったく意味のない行為です。

行政書士で開業してから数年も経っていて仕事がないのであれば、セミナーで勉強するよりも、まずは経営者としての資質を高めるたり営業活動をどんどん実践すべきです。

少なくとも行政書士として成功する、という目的をもっている方は、くれぐれもセミナーや勉強会依存思考に陥らないよう注意しましょう。

本当に参加する必要性はあるのかを熟考する

もちろん世の中の多くのセミナーや勉強会の中には、素晴らしい、役に立つ内容のものも多々あります。

本当に自分が必要とするもの、勉強になるもの、今後の経営や業務に役立つ内容であれば、参加することには大きな意義があります。

しかし、そもそもセミナーや勉強会に参加する必要性があるのか、という点はよく熟考することをお勧めします。

私の個人的な経験では、下手なセミナーや勉強会に参加するよりも、様々な人脈を広げて、そこで得られた情報や知識の方が実務では何倍も役に立っています。

具体的には、既存の業務に関することであれば、同業の行政書士はもちろんのこと、他士業であったり異業種の経営者であったりといった様々な人脈から、十分な知識や情報を得られています。

行政書士が講師となっている実務セミナーは受講する必要なし

ちなみに、現役の行政書士が講師だったりする新人行政書士向けのセミナーなどについては、はっきり言ってしまえば受講する必要はありません。

本業で儲けている行政書士であれば、時間も手間もかかる新人行政書士向けのセミナーなど行っている余裕はないはずです。

新人行政書士が参考にできる情報など、今ではインターネットでも簡単に調べることができます。

情報の取捨選択や結果が出るかどうかは自己責任になりますが。

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参加するのであれば明確な目的意識をもつこと

ただし、これから新規の業務を行うにあたって参考になるような内容であれば、関連するセミナーなどを受講して勉強や経営に役立てることはあります。

具体的には制度に関する役所の説明会であったり、法改正で新たに必要となる知識や情報を仕入れるためのセミナーなどです。

もし自分が必要とするセミナーや勉強会に参加するのであれば、そこから何を学んで、どのように自分の業務で実践していくのか、という明確なビジョンを持っておくことが大切です。

くれぐれも、次々とセミナーや勉強会を受講することだけで、ただ参加することに意義がある、という依存症にならないようにしましょう。

経営者としての目的意識をしっかり持ち、本当に自分が必要としてるものは何なのか、ということをよく考えたうえでセミナーを役立ててみてください。